2023年になりましたが、2022年からの円安傾向がまだまだ続いているような気がします。
2022年の年初は1ドル:115円くらいのレートだったので、今のレートを見ていると、とてもこの1年前のレートに戻ってくる気がしません(笑)
というように2022年はドル円相場が大きく変動しましたが、どんな指標が為替に影響を与えるのかを確認してみます!
どんなことが為替に影響を与えるのか?
まずは、何と言っても僕が大好きな(笑)両学長が円安の説明をしてくれていますので、その動画をご紹介します!
こちらの動画は本当に良い動画でして、単純に為替についての解説だけではなく、「為替を考慮した上でどのような考え方で投資をするのか」という点まで解説されています!
今回のブログでは、あくまでも為替についてだけ確認をしますので、ぜひ動画は全部観ていただきたいです!
早速ですが、「為替は需給で決まる」ということです。
為替と聞くと難しいというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、株価と同じように欲しい人が増えれば上がり、いらない人が増えたら下がるということになります。
ドル円相場を考えると、円を欲しい人が増えたら円高・ドル安になりますし、ドルを欲しい人が増えたら円安・ドル高になります。
需給を変動させる4つの取引
ざっくり言うと「為替は需給で決まる」ということになりますが、これだとざっくりしすぎているのでイメージしづらいです(笑)
そこで具体的に為替に関係する4つの取引を確認しながら、どのような取引が為替を変動させるのかを整理します!
その4つの取引がコチラです!
①経常取引
②資本取引
③投機的取引
④為替介入
この4つの取引について簡単に解説をしていきます。
まず1つ目の経常取引ですが、こちらは一番イメージしやすいものです。
例えば、5万ドルのアメリカ車を買おうと思うと、「5万ドル」が必要です。
計算しやすいように、1ドル=100円とすると、500万円をドルに換えると5万ドルになります。
※本来は手数料などがかかりますが、今回は手数料は無視しています
ということで、アメリカ車を買う場合には「ドルが欲しい」ということになります。
ドルがないとアメリカ車が買えないので、ドルが欲しいということになりますね。
逆にアメリカの方が日本車を買いたいときには「円が欲しい」ということになりますので、円高になる要因になります。
このように商品やサービスの輸出入のときに、必要な通貨を獲得するための取引を経常取引と言います。
2つ目の資本取引は、投資に関係する取引で必要な通貨を獲得する取引のことです。
例えば、僕が米国株を購入したいと思うと、日本円をドルに換えて米国株を買うことになります。
このように投資に関連する為替取引のことが資本取引です!
株を買うこと以外にも、日本企業がアメリカに工場を建設するようなときにドルが必要という場合も資本取引に分類されます。
そして3つ目は投機的取引ですが、要するにFXですね。
ドルと円を交換するタイミングによっては利益を得られるので、このように為替差益で利益を得ることを目的の取引のことです。
日本円で利益を出そうとすると、1ドル100円のときにドルを買って、1ドル120円のときにドルを売ることで、1ドルあたり20円の利益が得られます。
なので、これから円安になると思われているときには「ドルが欲しい」ということになりますし、これから円高になると思われているときには「円が欲しい」ということになります。
そして最後4つ目が為替介入です!
この為替介入は昨年の2022年に2回くらい行われたので、イメージしやすいと思います。
為替は普段は市場の成り行きによってレートが決まりますが、国が「今のレートは行き過ぎてる」という判断をすると、反対方向にレートが動くように為替介入が入ることがあります。
この4つの取引が、為替を変動させる大きな要因です!
ニュースと為替
このように4つの取引が為替レートに影響を与えているということが分かると、流れているニュースが為替レートに与える影響を予測することができます!
例えば、外国に工場を作っている日本企業が多いとなると、日本から輸出することが少なくなるので、自然に円高になることは少なそう、と考えることができます。
また、つみたてNISAでS&P500などの米国株を買う日本人が増えているとなると、この流れはすぐには変わらないだろうから円安傾向かな、と考えることができます。
もちろん上記の4つの取引を代表に、常に様々な取引が行われているので、一概には言えませんが、上記のようなニュースが少なからず為替レートに影響を与えていることに間違いありません。
また影響力の大きさを考える上では、どれくらいの金額が動いているのかを合わせて調べることで、より正確に予測することができます!
というように、学長の動画の中でも特に為替に関連する部分を中心に取り上げましたが、この為替が株式投資にどのように影響をするのかや、為替リスクにどのように対応していくのかを解説している良い動画なので、ぜひ全部観てみてください!
今週の金融資産
■現金:約1,159万円
■ideco:「時価評価額:462,163 円」、「評価損益:81,477円」
■金融資産の合計額:約1205万円
次回予告
為替レートに影響を与える4つの取引を今日は考えましたが、他にも為替のファンダメンタルズも為替レートを動かします。
なので次回はファンダメンタルズについて考えてみます!
お楽しみに!!