【総資産:1251万円】ドル建てでの日経平均って、いくら?

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日経平均の急上昇が話題になることが多くなっていますが、なぜ日経平均が上昇しているのかを、ドル建ての日経平均のグラフも見ながら確認していきます!

海外勢の影響

今回ご紹介する記事は『日経平均、上げ幅今年最大 海外勢がけん引』です!

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71646010V00C23A6EA2000/

(写真)

①:5日の日経平均株価の上昇幅は693円と今年最大となった。

②:東京証券取引所によると、海外勢は5月26日まで9週間続けて現物株を買い越した。9週間連続の買いは6年ぶりで、この間の買越額は合計4兆円超。

まずは改めて、日経平均株価が実際に急上昇している点の確認です!

抜粋①のように1日間の上昇幅が最大となったり、直近では3万3000円を突破したりと、最近、日経平均株価についての話題は尽きないですね。

このように株価が上がっている要因の1つとして、抜粋②のように海外勢の9週連続の買い越しが挙げられています。

ドル建て日経平均株価

③:仮に日経平均が上がってもそれを上回るペースで円安・ドル高が進めばドルでみた価値は目減りし、投資先として目が向きにくい。

④:ドル建て日経平均の5日終値は230ドル。21年2月に付けた過去最高値の約290ドルに比べ8割程度の水準にある。

まず日本にいると、ドル建てで日経平均株価を考えることも、グラフを確認することもなかなか無いと思います。

そこで、まずは記事の写真右下のドル建て日経平均株価のグラフを確認しましょう!

このように円建ての日経平均と、ドル建ての日経平均のグラフを比べてみると、為替相場の影響が非常に分かりやすいですね。

特に2022年は大きく円安に動きましたので、より為替の影響が分かりやすいです。

また為替相場の影響が別の視点からよく分かるのが抜粋④です。

日本にいたら1989年の38915円が日経平均株価の過去最高値だということは、たまに聞きますし、それこそ「33年ぶりの高値」というフレーズからも、バブル期が最高だったというイメージが伝わってきます。

しかし、ドル建ての日経平均の最高値は、2021年2月の290ドルです!

これは、バブル期よりも2021年2月が円高だったことが大きく影響しているからですね。

そして、そのドル建て日経平均は2022年後半の約180ドルで反発してから上昇し続け、230ドルと、過去最高の8割の水準まで上昇をしていきました。

このようにドル建ての日経平均でも短中期的に株価が上昇していることで、今後もドル建て日経平均が上昇することを予想して海外勢が買い続けていることが分かります。

今回ご紹介した記事のタイミング(2023年6月6日)では9週連続の買い越しでしたが、下の記事のように直近では11週連続で買い越していて、しかも13年以来ということです!

https://www.nikkei.com/article/DGXZMSFL15I1BTV10C23A6000000/

更に株価を上げるための要素

⑤:英シュローダーのポートフォリオマネージャー、ジェームズ・ゴートリー氏は日本でインフレ期待が高まっていることを評価する。「インフレ下では価格決定力のある企業は、コストの上昇を上回る値上げで利益水準を改善できる」とみる。

これまで見てきたように日経平均株価が上がっているのですが、ドル建てで見ても、円建てで見ても、とにかく日本企業が利益を出す必要があります。

当たり前のことですが企業が利益を出すことで、株価が上昇したり、配当金の源泉になります。

日本以外の国では毎年物価が上がって利益が増えるということが当然に起きていますが、日本では30年間くらいほとんど物価上昇をしてきませんでした。

コストプッシュ型とはいえインフレになってきたことで、抜粋⑤のようにコスト上昇以上に値上げをして利益を増やしていくことが大切です。

もちろん企業努力でできる限り安価でお客さんに商品やサービスを提供することも大切です。

しかし、それ以上に、価値ある商品やサービスを提供してくれている会社がしっかり利益を確保して、次への投資や、その会社で働いている従業員の給料などを上げることで、その価値ある商品やサービスを長く提供して欲しいです。

そのためにも、商品やサービスを値上げして欲しいです。

ただし、もちろん商品やサービスの価値が、その価格に見合わなければ売り上げが減りますので、価格に見合った付加価値のある商品やサービスを提供する必要もあります。

コストプッシュインフレという悪条件を利用して利益を獲得する、という貪欲さがある企業がこれから生き残り、そのような企業の株価が上がっていきそうですね。

今週の金融資産

■現金:約102万円

■ideco:「時価評価額:594,982円」、「評価損益:155,322円」

■ETF(2,057(14)):「評価額:10,897,965円」、「評価損益:-367,885円」

■金融資産の合計額:約1251万円

次回予告

次回は世界のお金の流れについて確認します!

お楽しみに!!

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