インデックス投資の教科書ともいえる『ウォール街のランダムウォーカー』ですが、初版から45年が経ち2019年7月に第12版が出版されました。
この本のタイトルのランダムウォーカーは、著者のバートン・マルキール氏がランダムウォーク理論を支持されていることから名づけられました。
今回から『ウォール街のランダムウォーカー』の内容を確認していきますが、まずはランダムウォーク理論というのがどのようなものなのかというところから入っていきます!
ランダムウォーク理論の結論
このランダムウォーク理論というのは、要するに、株価や債券価格などの市場価格は規則性なく動き続け、誰にも正確に予想できないことを述べている理論です。
『ウォール街のランダムウォーカー』では、ランダムウォークだからこそ、個別投資ではなくインデックス投資を買って持ち続けることが有利で、ランダムウォークだからこそ、タイミングを狙った売買は不可なのでドルコスト平均法での投資が推奨されています。
ちなみに僕の個人的な意見としては、ドルコスト平均法をベースとしながらも、給与が入ってギリギリまで節約をして余ったお金で全力でETFを買うことをオススメしています!
その詳細を記載している記事はこちらです!
なぜ予測できないのか?
では誰にも正確に予測できないのでしょうか?
それは、「株価がでたらめに動くから」ではありません。
むしろランダムウォーク理論では、出てきた情報に対して正確に株価に反映されると考えています。
つまり、ある企業の利益や配当が増えれば、それに応じて株価が上がり、その企業が赤字になったり不祥事が起きたりすれば、それに応じて株価が下がると考えているのです。
ではなぜランダムウォークかというと、「いつどんな情報が出てくるのかが、誰にも分からないから」です。
先ほどの例えのような、利益や配当が増える兆候や赤字になる兆候はある程度、予測が出来るかもしれません。
しかし、不祥事に関しては、そもそもその企業が隠そうとしている可能性もありますし、隠そうとしていなくても、その企業ですら事態が起こるまで分からないので、兆候などなくいきなり情報が出てきて、それに合わせて株価が変動します。
株価の変動は様々な要素が絡み合っている
またここまでは「ある企業」に関してのみの情報ですが、その企業の株価に影響を与えるのは、必ずしもその企業の情報だけではありません。
ライバル企業が新商品を出すことでも影響があるでしょうし、もしかしたら、日本が少子高齢化に向かっていることや日本の債務が増え続けていることも「ある企業」の株価に影響をしているかもしれません。
このように「ある企業」の株価を左右しているかもしれない情報・状況は無数にあり、その情報・状況は常に変化し続けます。
ということで、株価は常に情報・状況を正確に反映しているが、その情報・状況がどのように変化するか正確に予測することは不可能なので、株価を予測することは出来ないとするのがランダムウォーク理論です。
今週の金融資産
■銀行預金:約200万円
■ideco:「時価評価額:223,808円」、「評価損益:46,920円」
■つみたてNISA:「時価評価額:262,108円」、「評価損益:28,777円」
■ETF:「時価評価額:4,248,860円」、「評価損益:703,943円」
■個別株投資:「時価評価額:1,030,400円」、「評価損益:-48,576円」
■金融資産の合計額:約776万円 ※過去最高
次回予告
今回はランダムウォーク理論でしたが、次回は現代ポートフォリオ理論についてです!
今回のランダムウォーク理論もそうですが、「○○理論」という名前がつくと何となく難しそうですよね。。。
正直、正確に理論を理解する必要はまったくありませんが、僕がやっている「インデックス投資で儲かる」ということを支持してくれている理論なので、このような理論があるからインデックス投資なら大丈夫、というように自分の安心感につながるので理論を学ぶのが好きです(笑)
皆さんも、このように理論によって支持されている投資方法なので、ぜひ一緒にインデックス投資をやっていきましょう!