さて、直近の株価がかなり下がってきていますが、株価が下がっているから割安なのでしょうか?
それとも、これからも更に下がっていくような気配もあるので、割高なのでしょうか?
そこで今回は両学長のYouTube動画をベースに、今の株価が割高か割安かを確認していきます!
どうすれば割高か割安か、判断できるのか
今回ご紹介する動画は『S&P500がまだ割安に見えない8つの理由』です!
さて、冒頭で書きましたが、S&P500は直近の高値から20%以上下落しました。
「20%以上も下落しているなら割安!」と考えてしまいがちですが、実は金額だけでは割高か割安かを判断することはできません。
そもそも割高・割安を判断するためには、比べるものが必要です!
何かと比べるからこそ、「コレと比べて割高」、「アレと比べて割安」と判断することができます。
例えば、本質的に1株:1000円なのに、今の株価が1株:2000円であれば割高だと言えます。
逆に、今の株価が1株:500円なのであれば割安だと判断できますね!
このように比べるものが必要なのですが、株式投資の場合、指標と比べることで割高か割安かを判断することができます。
4つの指標
動画では、かなりマニアックな指標も含めて8つも指標が出ていますが(笑)、代表的でよく聞く4つの指標について、この記事でまとめます!
【株価収益率:PER】
PERは「今の株価」が「一株当たり利益の何倍か」、ということを表す指標で、株式投資で最もよく聞く指標です!
例えば、年間利益10万円で、発行済み株式数400株だとします。
その場合、一株当たり利益:10万円÷400株=250円です。
そして、今の株価が5,000円だとすると、PER=5000÷250=20倍ということになります!
株主の期待が高まるほど株価が上がりますので、例えば株価が10,000円になったとすると、PER=10,000÷250=40倍ということになり、倍率が高くなるほど割高になる指標です。
またS&P500の30年平均のPERは16倍で、直近の高いときのPERも16倍ということで、平均と同じくらいなので、割高とは言えないまでも割安ではないという平均的な倍率です。
【株価売上高倍率:PSR】
1つ目にご紹介したPERは一株当たり利益で考えましたが、こちらのPSRは一株当たり売上高で考える指標です。
通常、売上高よりも利益で考えることが多いのですが、少し前のAmazonのように稼いだ利益は全て投資に回すということをしてしまうと、全く利益が残らないのでPERでは判断しようがないということになってしまいます。
そこで、1株当たり売上高と株価を比べる指標であるPSRも大切な指標です。
極端な例ですが、売上高100万円の会社を、1000万円で買いたいという人はいないと思います。
売上高が100万円なのであれば、どう考えても利益はかなり少ないことが予想されるからです。
このPSRについては、
■過去50年の弱気相場の底値をつけた際のPSRを162%上回る
■過去50年の分布の上位6%に位置する
ということで割高の印象です。
※2022年5月時点の数字です
【株価純資産倍率:PBR】
このPBRも、1つ目の指標のPERと並んで、かなり有名な指標です!
このPBRは「株価÷1株当たり純資産」で計算される指標です。
純資産というのは、会社が持っている資産を全部売って得られる資金で、借金をすべて返済した後に残る資産というイメージです。
このPBRですが、
■過去50年の弱気相場の底値をつけた際のPBRを95%上回る
■過去50年の分布の上位10%に位置する
ということで、株価を資産と比較しても割高のようです。
※2022年5月時点の数字です
【バフェット指数】
この指標は名前の通り、ウォーレン・バフェットが考案した指標です!
どのような指標かというと、株価と国のリアルな経済力を比べて、株価がどれだけ割高になっているかを表す指標です。
計算式:株式市場の時価総額÷GDP×100
と計算されます。
このバフェット指数は、
■過去50年の弱気相場の底値をつけた際の平均バフェット指数を145%上回る
■過去50年の分布の上位5%に位置するほど、高い水準だった
ということで、バフェット指数を見ても割高な印象です。
指標は使えるのか
ここまで動画で紹介された指標の中でも、有名な4つの指標を取り上げてきました。
その中でPERは平均という状況ですが、それ以外の3つの指標では割高という結果でした。
このように指標から考えた場合に割高となっているということは、今は株価の売買を控えた方が良いのでしょうか?
僕の個人的な結論をお伝えすると、指標が割高だからといって投資方針を変える必要はありません。
というよりも、僕たちのようなインデックス投資家は指標を全く見なくて良いと思ってます!
指標を見てしまうことで、余計な情報が入ってしまい混乱してしまいそうだと、自分自身で思っています(笑)
また両学長の動画の中でもありましたが、「ここ最近の米国株の状況を割高と判断して株を買っていないと、2014年~2021年の上げ相場の全てを逃したことになる」とのことです!
しかも最近では割高でも株を買う人が世界的に増えてきています。
どのような人だと思いますか??
少し考えてみてください!
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僕たちのようなインデックス投資家のことです!
インデックス投資家は割高だろうが割安だろうが、毎月一定金額を積立投資しています。
そうなると、いくら指標が割高となっていても、株価がより上昇する可能性はあります。
日本でも投資信託への積立投資が増えていて、年2兆円ペースです!
世界的にFIREがブームということもありますので、世界で考えると、より大きな金額が積立投資としてインデックス投資信託やETFに流入しています!
ということで、引き続き指標のことは考えずに、淡々と積立投資を続けていきましょう!
今週の金融資産
■現金:約358万円
■ideco:「時価評価額:391,126円」、「評価損益:69,414円」
■つみたてNISA:「時価評価額:791,603円」、「評価損益:58,278円」
■ETF(490(11)株):「時価評価額:6,664,000円」、「評価損益:1,046,030円」
■オリジナル投資:確定利益:7760円
■金融資産の合計額:約1142万円
次回予告
次回はこれまでとは少し話題を変えて、様々な角度から「副業」について考えてみます!
お楽しみに!!