今回は、なぜ直近で日経平均株価が上昇しているのか、また今後も上昇するのか、について考えてみます!
日本株の1株利益が増えているという事実
今回ご紹介する記事は『日本株、長期投資の値打ち 利益と還元で米株より改善』です!
(写真①)
(写真②)
(写真③)
(写真④)
(写真⑤)
①:89年末の日本株は(PBRが)約60倍と超割高で、修正に約20年かかったのが日本株の長期低迷だ。
②:フィデリティ投信の重見吉徳氏によると、東証株価指数(TOPIX)ベースで見た22年度の1株利益は12年度に比べ2.9倍になり、米国株の2.1倍を超える。
下の記事でも、1989年の38915円が日経平均株価の過去最高値ということを記載しましたが、正直、PBRや1株利益の確認をしたことはありませんでした。
そして抜粋①のようにPBRが60倍というのは確かに異常値ですね。
それを考えると、バブル崩壊後の株価が正常ということも納得です。
また、それ以上に興味深かったのは抜粋②のように、2012年度と比べて2022年度の1株利益が約3倍になっていることです!
確かに、ここ10年は悪いニュースばかりではありませんでしたが、それにしても1株利益がこんなにも伸びていることには驚きました!
利益の金額が大きく異なるので、単純にアメリカ株と比較するのは難しいかもしれませんが、1株利益が伸びているということは、日本株の素晴らしい傾向です!
自社株買いの効果
③:株主還元の一環で企業が取り組むのが自社株買い。市場に出回る株式数を減らすことができる。
④:企業の自社株買いを示す事業法人の株式買越額は5.5兆円と統計を遡れる1983年以降で最高となった。
上の項目では、1株利益が伸びているということをお伝えしましたが、この抜粋③・抜粋④では、なぜ1株利益が伸びているのか、という理由が書かれています。
そう、自社株買いですね。
抜粋③にありますが、自社株買いをするということは、市場に出回る株数を減らすことができます。
1株利益は、利益を市場に出回る株式数で割ることで算出できます。
なので利益が同じであれば、市場に出回る株式数が少なくなればなるほど、1株利益が増加することになります。
もちろん利益も増えているでしょうが、1株利益を伸ばすための方法は自社株買いという方法もあるということです!
今後の日本株の行方
⑤:人手不足による賃金上昇で適度なインフレが続けば価格引き上げに伴って収益が拡大し「ROEは今後も上昇する期待がある」(竹中氏)。
この表現、どこかで見たことがあるような気がします。。。
そうです、こちらについても上でもご紹介したこちらの記事の『更に株価を上げるための要素』の項目にも、同じような抜粋がありました。
やはり、会社が利益拡大を継続して、日本の全体的な経済を拡大させていくためには、2%程度のインフレが続いて物価が上がり続けることが大切ですね。
この考え方はもちろん変わりませんが、今回の記事を読んで、1株利益が確実に上がっているという、今のように株価が上がっていることの根拠の1つを理解できました。
もちろんインフレが続くことでも1株利益が上がりますが、それだけでなく自社株買いなども含めて、日本企業が1株利益を上げようと努力を続けていることからも、今後の日本株が上昇していく可能性の高さを感じられます。
これからも日本株に期待ですね!
今週の金融資産
■現金:約100万円
■ideco:「時価評価額:607,660円」、「評価損益:168,000円」
■ETF(2,085(33)):「評価額:11,138,465円」、「評価損益:-272,977円」
■金融資産の合計額:約1274万円
次回予告
次回は、家計金融資産の現状について確認してみます!
お楽しみに!!