「失われた30年」、「安いニッポン」、「1人当たりGDPが○○位に下落」など、最近は日本の経済についてあまり良い話を聞かないですよね。
もちろん政府の政策や企業の方向性など、個人ではどうしようもないことも多いので、どうしても「個人としては何もできないのでは?」思いがちだと思います。
僕もそう思っていたのですが、何か自分が日本の経済にできることはないかと考えてみました!
どうしたら賃金が上がるのか
一般的に景気を良くするというと、賃金を上昇させることが話題になります。
賃金を上げる場合、当然、賃金の元になる企業の利益が上がらないと賃金は上がっていきません。
また、賃金を上げることを目的にした場合、単純に企業の利益が上がっても、同じように従業員が増えてしまうと、1人あたりの利益は上がらないので、企業の生産性を上げる必要があります。
ちなみに生産性(労働生産性)という場合、従業員1人あたりの利益を指しますので、企業で生産性が上がるということは、従業員の賃金が上がる可能性が高いことと、もちろん企業の利益も増えていることになります。
そして、生産性を上げるためには投資が必要です。
例えば、工場を自動化・効率化するための機械やロボット、作業を効率化するためのシステム、僕も関わっていますがパソコン上の作業を自動化するRPAなど、様々なツールがありますので各社に合わせて、生産性を上げるための投資をされているのだと思います。
しかし、このような投資は、基本的には会社の上層部が決定することが多く、なかなかサラリーマンとして働いている人が投資のための意思決定に関わる機会は少ないはずです。
そのため、生産性を上げるために投資をすることは、確かに賃金の上昇や企業の利益アップにつながりますが、個人で簡単に実行ができることではありません。
お金を使うこと、ならできる
物を買ったり、サービスを提供したりしてお金が動くとき、当たり前ですが「サービス・物を提供する人」と「お金を払う人」の2人が必要です。
とてもシンプルな話なのですが、僕は経済の話を聞くとき、どちらかの視点しか見えていないことがよくあります。
あるときは「サービス・物を提供する自分」のことしかイメージできていなかったり、あるときは「お金を払う自分」のことしか考えていなかったり、と。
ですが、お金の話を話したり聞いたりするときには、この2人をちゃんとイメージしてあげることが大切だと思います。
先ほどまでの、会社の生産性を上げるという話は「サービス・物を提供する人」の視点に立った場合の話でした。
このような会社で作ったサービスや物は、必ず誰かが買っています。
もちろん企業間で売買することもありますが、僕たちが普段、コンビニやスーパー・家電量販店・スポーツ店・薬局・ライブ・ネットフリックスなどの動画サービス・服・旅行などに使っているお金も、もちろん日本の経済を動かす原動力になっています。
ただ、このように大量に消費をすることにも問題があります。
消費をすることで確かに日本の経済は動くのですが、消費をすることはキリがないので、僕たちのように平均年収や平均年収以下の収入しかない人では、すぐにお金がなくなってしまいます。
そうなると何も買えなくなってしまうので、日本経済を動かす力も一時的なものにしかなりません。
投資をする、ということ
「お金を使う」というと、これまで書いてきたように消費すること、というイメージがあると思いますが、全世界株式のインデックス投資をすることも、お金を使うことだと考えています。
ちなみに「消費」と「投資」を、どのように区別するのかは難しい問題なのですが、今回の記事では物を買ったりサービスを使ったりすることをまとめて「消費」として、全世界株式のインデックス投資を「投資」として話を進めていきます。
ただ、一見すると投資をするということが、お金を使うことだと思いづらいですよね。
なぜかと言うと、自分のお金の見え方としては、証券口座で株を買ったというようにしか見えないことが原因だと思います。
なので全世界株式のインデックスに投資した場合、どのようにお金が流れていくのかを整理します!
全世界株式のインデックスの投資信託・ETFを買う→投資信託・ETFにお金が集まる→投資信託・ETFがインデックスの比率に合わせて世界中の企業の株価を購入→各企業にお金が行き渡り投資に使われる
そもそもなぜ企業が株式を公開するかというと、投資家に出資(資金を出すこと)してもらうためです。
そして出資された資金は、基本的には企業の投資に使われます。
その投資で事業の規模を大きくしたり、生産性を上げて企業の利益が増加すると、株価が上がったり投資家に配当金として分配されたりします。
このように僕たちがやることは「投資信託・ETFを買うこと」なのですが、お金が回りまわって「企業の投資」にお金が使われています。
しかも、株価の上昇や配当金として入るお金を投資家が再投資することで、更にたくさんのお金が世界中の企業に行き渡り、更に投資に回るという好循環になり経済が活発になります。
今回の記事では、全世界株式のインデックスファンドへ投資することを「投資」としますが、少しでも日本の企業にも投資資金が行き渡ってほしいと思っているので、日本企業も含まれる全世界株式のインデックスファンドに投資をしています。
日本が含まれない全世界株式のインデックスファンドもありますので、注意して確認してみてください!
日本が含まれている全世界株式のインデックスファンドに投資をすると、ここまで考えてきたようにお金が日本企業にも回り、企業の投資に使われることで日本経済も活性化していきます!
今週の金融資産
■銀行預金:約380万円
■ideco:「時価評価額:384,184円」、「評価損益:91,959円」
■つみたてNISA:「時価評価額:735,301円」、「評価損益:101,974円」
■ETF(450(9)株):「時価評価額:6,462,000円」、「評価損益:1,381,655円」
■オリジナル投資:確定利益:0円
■金融資産の合計額:約1138万円 ※過去最高!
次回予告
「日本のために投資をするなら、日経平均株価やTOPIXのインデックスファンドに投資すればいいのでは?」と考える方もいらっしゃると思います!
なので次回は、なぜ全世界株式のインデックスファンドに投資することが日本のためにもなるのか、についてまとめてみます!
お楽しみに!!