直近、シリコンバレーバンクの破綻のニュースや、破綻に関連したニュースが色々と出てきています。
改めて、どのような経緯で破綻したのかや、日本にどのような影響があるのかを確認してみます!
SNSでの取り付け騒ぎが直接の原因
本日ご紹介する記事は『預金、1日で2割強流出 シリコンバレー銀、急転直下の破綻 格下げ回避策、裏目』です!
(写真①)
(写真②)
②:大口預金者が引き出したとの情報が伝わり、ツイッターなどSNSではSVB(シリコンバレーバンク)のオンラインバンキングの不具合を示す画面が拡散した。
③:9日には預金全体の24%に相当する420億ドル(約5兆6000億円)が一気に引き出された。
この抜粋②と③は衝撃ですよね。
でも確かに、自分のお金を預けている銀行でオンラインバンキングの不具合の画像や、大口預金者が引き出したという情報がSNS上で流れたら、パニックになりそうです・・・。
しかも今回は、ほとんどが大口の法人がお金を預けているという状況でしたので、会社のお金を、しかも多額を預けているとしたら、よりパニックになってしまうはずです。
しかし、それにしても1日で5兆6000億円もの金額が引き出されたというのは、とてつもない金額ですね。
本業の実績は?
①:同社(シリコンバレーバンク)が保有する住宅ローン担保証券(MBS)や米国債など売却可能な有価証券210億ドル(約2兆8000億円)の売却などで18億ドルの損失を計上したと発表した。
④:スタートアップ企業への融資から高金利を得るビジネスモデルのSBVの22年12月期の純利益は前期比15%減とはいえ、15億ドルあった。
信用不安から急に多額の預金が引き出されて破綻してしまったシリコンバレーバンクですが、抜粋④のように本業ではしっかりと利益が出ています。
それにも関わらず本業ではない投資事業で、抜粋①のように多額の損失となってしまったことで今回の破綻につながってしまいました。
それは、とてももったいないと思います。
どうしても株式会社であれば、株主からのプレッシャーもかかっているはずですし、本業以外にも利益の柱が欲しい金融企業の経営者としては、投資事業に手を伸ばしたくなってしまったんだと思いますが。
逆に考えると、本業で利益が出ていても、他の事業で多額の損失があれば大手の銀行であっても、簡単に破綻してしまうということですね。
日本への影響
⑤:現時点で日本に波及する可能性は小さそうだ。
⑥:(日本の)地銀が国内外の債券で抱える含み損は約3兆円(22年12月末)で、「信用を失えば、銀行はひとたまりもない」と警鐘を鳴らす。
抜粋⑤のような表現がありますが、シリコンバレーバンクと直接取引が無いからといって、「日本に波及する可能性は小さそう」とは、僕は言いづらいです。
このシリコンバレーバンクの記事よりは小さい記事ですが、アメリカの他の銀行も経営危機になっていますし、まだまだどうなるか分からないのが正直な感想です。
直近では、クレディスイスの経営危機からの買収というニュースもありますし、ここから更に世界中の株価が急落することも十分に考えられそうです。
そうでなくても、多くの資金が金に向かっていますので、現時点ではあまり株式市場に資金が向かっていない状況です。
このようなお金の流れからも、これからもまだまだ株価急落の可能性はあります。
もちろん長期投資をしている僕や、恐らく皆さんも、これから先に株価急落があった場合には絶好の買い場になります!
あくまでも長期投資に向いている全世界株式や全米株式、米国高配当株などの投資信託やETFを購入して、長期投資をしていることが前提ですので、ご注意ください!
しかし、基本的な長期投資をしながら確実に資産を増やしていきましょう!
今週の金融資産
■現金:約147万円
■ideco:「時価評価額:480,332円」、「評価損益:70,159円」
■ETF(1,913):「評価額:8,871,694円」、「評価損益:-1,688,949円」
■金融資産の合計額:約1082万円
次回予告
次回は久しぶりに最近のバフェット動向について確認してみます!
お楽しみに!!