毎年6月末~7月頭に話題になる家計金融資産ですが、2023年も過去最高を更新したようです!
以前も家計金融資産をテーマにした記事を書いてますので、その記事も再掲しながら見ていきます!
※以前の記事はコチラ
2043兆円!
今回ご紹介する記事は『家計金融資産、2043兆円で最高 1~3月』です!
(写真①)
①:日銀が6月27日公表した2023年1~3月期の資金循環統計によると、3月末の家計の金融資産は2043兆円で過去最高となった。
③:残高では現預金が前年比1.7%増え1107兆円となった一方、株式は同2.7%増の226兆円となった。
家計金融資産が今回も増加して最高を更新しましたね!
これまで、このような記事をご紹介してきましたが、検索をすればすぐに元の統計も確認できます。
「日銀 資金循環統計」と検索していただくと最新の統計が出てきます。
ちなみに2023年1~3月期のURLはコチラです!
また、こちらのPDFから家計金融資産の前年比の比較表がコチラです!
(写真②)
抜粋③では、現預金と株式の比較しかありませんが、こちらの比較表を見たら動向が分かりやすいですね。
特に投資信託や株式の項目を見ると、2022年後半からマイナスになっています。
ここから考えられることですが、
1.2022年後半になって市況が悪くなったので、単純に投資信託が売られた
2.投資信託は売られていないが、市況が悪くなったので持っている株価(基準価額)が下がった
大きくこの2点だと思います。
恐らく、どちらも考えられると思いますが、どちらかというと2つ目の「投資信託は売られていないが株価が下がった」ということが大きいと思っています。
なぜかというと、2022年3月までの上がり方と比べて、下がり方が緩やかだからです。
2021年に投資信託を買っていた方の多くが2022年後半以降で投資信託を売っていたとすると、もっと激しい下げ幅になるだろうと考えています。
家計の資金不足
②:期中の家計の貯蓄の余裕を示す「資金余剰」は大きく縮小した。
④:1~3月期の家計の資金過不足(季節調整値)はマイナス2兆円で、14年1~3月期以来9年ぶりに資金不足となった。
このように資金余剰や資金過不足という言葉が出てきますが、この記事だけでは分かりづらいです。
そこで、ニッセイ基礎研究所のこちらの記事がオススメです!
何よりもグラフがカラーですし、解説に合わせてグラフを用意してくれているので、それがまず分かりやすいです!
まず家計の資金不足について把握するには、こちらのページの1つ目の項目と、3つ目の項目を読むとイメージしやすいです。
1つ目の項目では『例年、1-3月期は一般的な賞与支給月を含まないことから資金の純流出となる傾向があり、今回も13兆円の純流出があった。』という表現も良いですよね。
また3つ目の項目には資金過不足のグラフも掲載されており、『賃金が伸び悩むなか、経済活動再開に伴う消費の回復が続いたほか、物価上昇が進行したことが資金不足に繋がったと考えられる。』という推察も書かれています。
抜粋④のように、9年前の資金不足も1~3月期に発生していることから、1~3月期は資金不足が起こりやすいということも知っておくべき傾向ですね。
「貯金から投資」の流れも継続している
引き続き、こちらのページの2つ目の項目ですが、こちらでは「貯金から投資」の流れが継続していることが解説されています。
正直、僕はこの点を読み解けませんでした(苦笑)
こちらの抜粋が特に印象的でした。
『また、投資信託の純流入は12四半期連続で、この間の純流入額は13兆円に達するなど息の長い資金流入が続いている。』
そして、「家計資産のフロー」のグラフを確認することで、このような状況の確認ができるということも非常に勉強になりました!
日本で少しずつでも資金が株式や投資信託に流れているということですので、今後この流れが更に広がっていくことも予想されます!
長期的には株価が上がっていく可能性が高いので、できるだけ確実な投資をして、着実に資産をふやしていきたいですね!
今週の金融資産
■現金:約100万円
■ideco:「時価評価額:614,303円」、「評価損益:174,643円」
■ETF(2,087(34)):「評価額:11,095,039円」、「評価損益:-327,361円」
■金融資産の合計額:約1270万円
次回予告
次回は、新NISAの第1弾公表銘柄について取り上げます!
お楽しみに!!