前回までリスクやリターンについて考えてきましたが、そこで僕が疑問に思ったのは、
「期待リターンって何?」
「どうやって期待リターンを計算してるの?」
ということでした。
色々と調べてみましたので、それを今回の記事にまとめてみます!
期待リターンとは?
そこで期待リターンについて調べてみましたが、
期待リターン:将来のことも考慮して、今後受け取ることが期待できるリターンの平均値
とまとめました。
ちなみに、またどのように計算しているのかに関する情報は見つかっていません。
恐らく前回のブログのGPIFのような機関や、大手の金融機関・研究所などが多くのデータから数字を出しているのだと思います。
ただいずれにしても期待リターンの中に「期待」という言葉がついていることからも分かるように、将来に受け取るリターンを表していることは分かります。
もちろん将来の数字など誰にも分からないので、これまでのデータや現在のデータから将来を推測して期待リターンを算出しているはずです。
3年前の記事ですが、期待リターンについてまとまっている記事を見つけましたので参考にしてみてください!
なぜ期待リターンが大切か?
では、なぜ期待リターンを計算することが大切なのでしょうか?
結局、毎年リスクがあることに変わりはないので期待リターンが高くても意味がないのでは、と考える方もいらっしゃるかもしれません。
実はここに関わってくるのは「平均回帰性」という性質になります。
この平均回帰性というのは、株価で表現をしてみると、日々の値動きや毎年の値動きについては大きなリスクがあったとしても、長期的に考えると平均値に近づいていくという性質のことです。
例えばコイントスを考えてみます。
表が出る確率と裏が出る確率は当然どちらも50%です。
それでも実際にコイントスをしてみると、表ばかり出ることもあれば、裏ばかり出ることもあり、トスの回数が少なければ50%という確率からほど遠い数値になってしまうこともあります。
しかし何万回、何十万回とコイントスをしていれば、徐々に計算上の確率である50%という確率に近づいていきます。
投資での期待リターンの考え方も、その考え方と同じです。
平均回帰が、どのように利益につながるか
改めて前回の記事からリスクと期待リターンの数字を再掲します。
外国株式:リスク約26%、期待リターン約7.8%
今回、外国株式にしたのは僕が全世界株式のインデックス投資をしているからです。
全世界株式ですが、その中で日本株が占めるのは約6%ですので、約94%は外国株式ということになります。
そのため、今回は外国株式で平均回帰を考えてみます。
前回の記事で考えましたように、まずリスクが約26%なので、2標準偏差を考えると95%の確率で1年間に±52%価格が変動するリスクがあります。
※復習したい方は、ぜひ前回の記事を改めてご覧ください!
当然、毎年±52%価格が変動する可能性がありますが、年を重ねれば重ねるほど期待リターンの7.8%に落ち着いてくるというのが平均回帰の理論です。
ここからどのようなことを考えるのかは人それぞれだと思いますが、リスクが大きくても最終的に期待リターンに収束するのであれば期待リターンが高いものに集中投資することが、最終的に利益が最も大きくなると考えました!
たとえリスクが大きく毎年価格の変動があろうと、期待リターンが約8%もあり、平均回帰性があるのであれば、やはり引き続き全世界株式のインデックスに投資を続けることが、安全に自分の資産を最も増やすことにつながるはずです!
尚、期待リターンの計算の仕方や具体的な期待リターンの数字はwebサイトや本によって異なりますが、外国株式の期待リターンが高いということは、どのメディアでも変わらないはずです。
今週の金融資産
■銀行預金:約199万円
■ideco:「時価評価額:236,966円」、「評価損益:52,860円」
■つみたてNISA:「時価評価額:265,682円」、「評価損益:33,351円」
■ETF:「時価評価額:4,470,400円」、「評価損益:788,092円」
■個別株投資:「時価評価額:1,041,200円」、「評価損益:-37,776円」
■金融資産の合計額:約800万円 ※過去最高
次回予告
次回からは年金について考えてみます!
年金は人生設計・資産運用を考えるときに必須の項目でありながら、案外細かいことまで知らないと気づきましたので、色々と調べて考えをまとめていきます!
お楽しみに!!