【総資産:1061万円】「炭鉱のカナリア」が教えてくれるもの

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実は、この「炭鉱のカナリア」、金融のニュースでよく聞く表現です。

「炭鉱のカナリア」という表現を聞いただけで、今こんな状況なんだ、と考えることができるようになります!

「炭鉱のカナリア」とは

では、まず「炭鉱のカナリア」とは何なのか、ということからお伝えします!

金融用語を調べるためのiFinanceというサイトがあるのですが、そちらにはこのように記載があります。

炭鉱のカナリアは、何らかの危険が迫っていることを知らせてくれる前兆をいいます。

炭鉱で有毒ガス(危険)が発生した場合、人間よりも先にカナリアが察知して鳴き声(さえずり)が止むことから、その昔、炭鉱労働者がカナリアを籠にいれて坑道に入ったことに由来するそうです。

炭鉱のカナリアとは|相場用語集|iFinance
炭鉱のカナリアは、何らかの危険が迫っていることを知らせてくれる前兆をいいます。

ということで、炭鉱のカナリアという言葉が出てきたときには、「これから市場が下落する可能性が高いということを伝えるための記事なんだ」と考えながら読み進めていくことが出来ます。

低格付けの社債市場から資金が流出している

今回ご紹介する記事は『「炭鉱のカナリア」の警告』です!

※webサイトはこちら!

「炭鉱のカナリア」の警告 米クレジット市場が変調 - 日本経済新聞
世界経済は本当にリセッション(景気後退)を避けられるのだろうか。ロシアのウクライナ侵攻や高インフレなど景気を冷ますマイナス材料が相次ぎ、投資家の景気見通しが揺らぎ始めている。その動向に注目が集まる市場がある。景気後退の予兆を真っ先に嗅ぎつける「炭鉱のカナリア」に例えられてきた、米低格付け債などのクレジット(社債)市場だ...

(写真1)

①:景気後退の予兆を真っ先に嗅ぎつける「炭鉱のカナリア」に例えられてきた、米低格付け債などのクレジット(社債)市場だ。

②:(米低格付け債などのクレジット(社債)市場は)米調査会社EPFRグローバルによると、2月24日から3月2日の1週間で11億9000万ドル(約1360億円)が流出。流出は8週連続となり、この間の流出総額は160億ドルを超えた。

③:2月24日のロシアのウクライナ侵攻開始を機に米低格付け債のスプレッドは一段と拡大した。

ということで、炭鉱のカナリアとして伝えられるものはいくつかあるのですが、今回は①に書かれているように「米低格付け債」のことを炭鉱のカナリアとして取り上げられています。

つまり、これまでの市場動向で、米低格付け債の市場が下落した後に、本格的な株価の下落があったということです。

そして今回②でも記載されているように、8週連続で米低格付け債の市場から資金が流出しています。

上の写真の左側にグラフが2つありますが、この下のグラフの赤丸で囲った箇所が、8週連続で資金が流出していることを表している箇所です。

こちらのグラフですが、「0」の横線よりも上の棒グラフが流入を表していて、「0」の横線よりも下の棒グラフが流出を表しています。

赤丸の箇所までを見てみると、もちろん流入していることもあれば流出していることもありますが、どちらかと言うと流入が続いてきていました。

それが赤丸の箇所から突然8週連続の流出となってますので、市場の変動がとても良く分かります。

また、この下のグラフの赤丸と同じ時期に、上のグラフの赤丸の部分も連動しているように急激に上昇をしています。

この上のグラフは、③で記載されているように対米国債スプレッドを表しているグラフです。

市場は下落していくのか?

(写真2)

④:米企業債務全体に占める投資信託からの提供比率は、過去最大の22%に達している。

⑤:低格付け債のスプレッドが急拡大しても、インフレ阻止を優先するFRBは容易に利上げを止められない可能性が高い。

⑥:米ブラックロックが運用する米低格付け債の上場投信(ETF、チッカーはHYG)のプットオプション(売る権利)建玉(未決済残高)は約700万枚と過去最大を更新中だ。

まず④の内容はあまり馴染みがないと思います。

企業が資金を調達する場合、銀行や株式などから資金を調達する方法があります。

そして、株式の場合は誰が株を購入するかも大切で、機関投資家や個人・投信など、様々な人・機関が株を購入しています。

このように企業は様々な人・機関から資金を調達しているのですが、その資金調達の中で投資信託から資金を調達している比率が22%ということが④の箇所で記載されています。

この④のことを左上のグラフで表現してくれています。

このグラフの中の折れ線グラフが、アメリカの企業の債務に占める投信の比率を表していて、左側の縦の目盛りで確認ができます。

この折れ線グラフを見ると、リーマン危機までは5%前後だったのに対し、リーマン危機後には割合が急上昇して現在の22%にまで到達しています!

その上で⑤のようにFRBの利上げは間違いないですし、ここ20~30年の間でFRBが利上げを始めたタイミングでは株価が急落していますので、今回も急落する可能性は高いと思います。

また⑥の内容を見ても、プットオプション(売る権利)が700万枚と過去最高を更新していることを考えても、株価が下落する可能性の高さが感じられます。

この⑤・⑥のような兆候から実際に株価が下落すると、当然、投信からも資金が流出することになりますので、④を考えると企業へ回っていた資金も流出してしまうことにもつながります。

そうなると景気が悪くなり、更に株価が下落してしまうことも考えられます。

はい、このように株価の下落が予想される状況ですが、このような状況で僕たちに出来ることは何でしょうか?

いつもセミリタログを読んでくださっている皆さんなら分かりますよね(笑)

そう、「株価が下がったタイミングで買う」、ただそれだけです!

これからも株価の動向がどうなるかなんて分かりません。

なので、とにかく安い金額で株を買って資産を増やしましょう!

今週の金融資産

■銀行預金:約349万円

■ideco:「時価評価額:363,349円」、「評価損益:71,124円」

■つみたてNISA:「時価評価額:666,624円」、「評価損益:66,629円」

■ETF(450(9)株):「時価評価額:6,099,750円」、「評価損益:1,019,405円」

■オリジナル投資:確定利益:0円

■金融資産の合計額:約1061万円

次回予告

次回はインフレについて考えてみます!

日本では、ここ30年間ほとんど物価が上がってきませんでしたので、物価が上がるということのイメージがわかない方が多いと思います。

そこで、インフレを理解しやすいwebページがありましたので、そのページをご紹介しながらインフレがどのようなものなのか、個人がインフレに対応するためにはどうしたらいいのかを考えてみます!

お楽しみに!!

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