『サイコロジー・オブ・マネー』、とても有名なお金の本ですが、本当に金言に溢れています!
多分、今回の記事だけでは全てお伝えすることはできませんが、少しでもお伝えします!
最初の金言
に『サイコロジー・オブ・マネー』の本の中で様々な記事に引用されてるのが、「はじめに」の中のエピソードです。
この「はじめに」では、主に2人の人物が登場します。
1人目の人物は、地味な清掃員であったにもかかわらず、亡くなったときに800万ドル(1ドル100円だとして8億円)もの資産を残したロナルド・リード。
2人目の人物は、ハーバード大学を卒業しMBAを取得、メリルリンチのエグゼクティブにも上り詰めたが、金融危機で破産してしまったリチャード・フスコーン。
忍耐強かったリードと、欲深かったフスコーン。
この2人の対比が特に注目される箇所です。
ですが!
僕が注目しているのは、単純な2人の対比ではなく次の一言です。
『私がこの対照的な2人のエピソードを紹介したのは、このような逆転はファイナンスの世界にしか起こりえないものだと思うからだ。』
懐の深さを感じさせる一言
僕は少なくとも2回は『サイコロジー・オブ・マネー』を読みましたが、いかにリードのように忍耐強いことが有利に働くか、ということが本のテーマです。
しかし、冒頭で先ほどの一言を書いています。
この本のテーマはリードが持っていたようなスキルを伝えることで、ファイナンスの世界では有利に働くが、逆に言うとファイナンスの世界以外では、専門的知識や経験・学位などが有効で大切ということですね。
ファイナンスのためのスキルを伝える本の冒頭で、「この本のスキルはファイナンスの世界にしか使えませんよ」ということを伝えている一言ですね。
著者のモーガン・ハウセルさんが、とても視野が広い方ということも分かりますし、何よりも懐の広さを感じられる一言です。
この一言があるおかげで、『サイコロジー・オブ・マネー』はファイナンスの世界に対して有効なスキルですが、専門知識や経験なども大切だということを理解した上で、読み進めることができます!
セミリタイアにも必要な「この一言」
次に僕が好きな言葉は本書の60ページのやりとりです。
「このパーティの主催者は、たった1日で、君がベストセラー小説で稼いだ額より多くの金を稼ぐんだぞ」
「へえ、そうか。でも、僕には彼が決して持っていないものがある。足るを知るということだ。つまり、”十分”の感覚さ。」
皆さんは十分の感覚をお持ちでしょうか?
特にセミリタイアやFIREを目指している方にとっては、とても大切な感覚です。
まず十分と感じたり、満足だと思わないと貯金すらできないかもしれません!
また、「自分が十分だと感じる水準」が目安としてあってはじめて、その水準を感じるために月いくら必要なのかを計算することができます。
以前セミリタイアまでいくら必要かを計算したブログでも、満足する水準の必要性が感じられます。
この記事では、セミリタイアまでに必要な金額を少なくするために、毎月の生活費をいくらにするのかを考えています。
もちろん毎月の生活費が少ない方が、セミリタイアに必要な金額が少なくなるので、毎月の生活費も少ないに越したことはないのです。
しかし、その生活費で自分が満足感を感じられなければ続きません。
自分が満足できる間取りは、どんな間取りでしょうか?
自分が満足できる1ヶ月の食事は、どんな食事でしょうか?
どれくらいの頻度で服を買うと満足できますか?
どんな趣味がありますか?
スポーツですか?、読書ですか?、映画ですか?、旅行ですか?
その趣味には月いくら使えば満足ですか?
自分が本当に満足できる水準を考えてみる、その水準を実際に経験してみる、そしてひと月の生活費を計算してみる。
それを繰り返していくことで自分が本当に満足できて、なおかつ出来る限り少ない金額でセミリタイアを目指せるようになるはずです!
『サイコロジー・オブ・マネー』の60ページ以降では、稼ぎまくっている人が更に稼ごうとして失敗するエピソードが載ってますが、あまりにも現実離れしていて僕にはピンときませんでした(笑)
それよりもエピソードを読みながら、この項目のように、自分はどんな水準の生活に満足するか、ということを考えていました。
恐らくセミリタログを読んでくださっている皆様も、何十億ドルも稼いでいる方はいらっしゃらないと思いますので(笑)、ぜひ満足する水準を見つけてみていただきたいです!
今週の金融資産
■現金:約102万円
■ideco:「時価評価額:531,578円」、「評価損益:111,576円」
■ETF(2,012(14)):「評価額:10,231,479円」、「評価損益:-803,746円」
■金融資産の合計額:約1178万円
次回予告
次回は、MMFについて現状確認していきます!
お楽しみに!!